

記憶力を高める、記憶できる量を増やすことは重要です。
しかし同時に、 記憶する量を意識的に減らすことも非常に重要になります。
なぜなら、記憶とは 「情報を取り入れること」だけではなく、 必要なときに引っ張り出せることまで含めて ワンセットだからです。
いくら大量の情報を取り込んでも、 思い出せなければ、 試験などではほとんど役に立ちません。
とはいえ、通常の人であれば、 無意識のうちに情報を絞って記憶しています。
どういうことかと言えば、
情報の特徴だけを取り出し、 過去の記憶とマッチさせようとする
ということです。
これは「理解しようとする」ことでもあります。
しかし、無意識に任せきりにすると、 どうしても自分の知識量に依存してしまい、 記憶量の伸びは緩やかになります。
そこで必要になるのが、 意識的な工夫です。
人の認識は、基本的にかなり大雑把です。
例えば、知らない犬種の犬を見ても、 「犬」という理解はすぐにできます。
4本足で鳴き声が似ていて、 過去に見たことがある―― そんな特徴を瞬時に抽象化しているからです。
ただし、その結果、
犬種・原産国・歴史などの 具体的な情報は切り捨てられています
つまり、抽象化するほど 情報量は減っているわけです。
試験勉強でテキストを漫然と読むだけでは、 曖昧な記憶しか残らない理由もここにあります。
これを改善する方法は、次の2つです。
ゆっくり深く進めるか、 速読で何度も全体を把握するか。
中途半端に時間をかけて 100ページを漫然と読むことが、 最も効率の悪い方法です。
次の方法は、 先に箱だけ作るという考え方です。
試験勉強で言えば、 テキストや参考書の目次だけを覚える方法です。
目次は本文の内容を 一言で抽象化したものです。
知識は階層構造になっているため、 まずは上位概念(本質)を押さえることが重要です。
見出し=箱 本文=中身
先に箱を覚えておくことで、 後から入ってくる情報が整理されやすくなります。
結果として、 少ない情報量で全体を把握できるようになります。
強い記憶を作るためには、 無駄な情報をできるだけ減らすことも重要です。
特に試験前の数か月は、
これらは控えめにした方がよいでしょう。
映像やストーリーは 非常に強い記憶を作ります。
その結果、 本当に覚えたい内容が埋もれてしまったり、 集中力が落ちてしまうことがあります。
できるだけ情報を遮断し、 感情を穏やかに保てる生活を意識することが、 結果的に記憶力を高めます。
記憶力を高めるためには、
この3つを意識することが効果的です。
勉強の進度や試験までの期間によって 使い分ける必要はありますが、 取り入れられる部分から試してみてください。
自分の状況に合わせて、 上手に応用していきましょう。