勉強の効率を高めたいなら、
脳の仕組みを理解することが近道です。
脳は気合いや根性で動くものではなく、
正しい刺激を与えることで本来の力を発揮します。
原則① 運動で脳の力はアップする
人間の脳は、もともと
歩く・走るといった運動によって進化してきました。
運動をすると脳への血流が増え、
エネルギー源であるグルコースと酸素が多く供給されます。
さらに、ニューロン同士の接続を維持するたんぱく質も刺激され、
より強固なネットワークが構築されます。
有酸素運動を週2回行うだけでも、
アルツハイマー病のリスクが約60%低下すると言われています。
原則② 五感を使う学習は効率が高い
目・耳・口・身体感覚を同時に使う学習法は、
脳にとって非常に効率的です。
身体感覚は学習と深く結びついており、
情報を強く定着させます。
原則③ 人間の脳は3層構造でできている
人間の脳は、次の3つが重なった構造をしています。
脳の3層構造
・爬虫類脳:短期的欲求・三大欲求
・哺乳類脳:感情・協調性
・人間脳:理性・論理
私たちは無意識のうちに、
爬虫類脳の命令に振り回されがちです。
原則④ 人間脳は調整役として使う
目標を達成するには、
3つの脳を
対立させず、調整する必要があります。
理性で無理やり抑え込むのではなく、
納得できる折衷案を提示することが重要です。
原則⑤ ニューロンのネットワークは無限大
人の脳は、行動や学習によって
物理的に変化します。
ニューロンの配線は人それぞれ異なり、
同じネットワークを持つ人はいません。
このことから、
知能には無数の形があり、優劣は一概に決められません。
原則⑥ 人は退屈だと集中できない
脳はマルチタスクが苦手で、
無関係な情報が混ざると処理効率が落ちます。
一方で、感情が動くと学習効率は一気に高まります。
印象が強いほど、記憶に残りやすくなります。
原則⑦ 記憶の基本は繰り返し
記憶は次の4段階をたどります。
忘れるのは異常ではなく、
脳にとって当たり前の働きです。
最初に学んだときの環境や印象を再現すると、
長期記憶へ移行しやすくなります。
原則⑧ 覚えても、さらに繰り返す
長期記憶は、
海馬と大脳皮質のやり取りによって作られます。
新しい知識と古い記憶は混ざり合うため、
時間を空けて繰り返すことが重要です。
エビングハウスの忘却曲線が示す通り、
間隔を空けた復習が効果的です。
原則⑨ 睡眠は最高のパフォーマンスを生む
脳は睡眠中でも活発に活動しています。
睡眠不足になると、
注意力・作業記憶・感情制御・論理思考が低下します。
原則⑩ ストレスは学習を阻害する
一時的なストレスは役立つこともありますが、
慢性的なストレスは学習能力を低下させます。
コルチゾールの過剰分泌は、
記憶を司る海馬の細胞を傷つけます。
無気力感を感じたら、要注意です。
原則⑪ 感覚を統合して学ぶ
私たちは、分散した感覚情報を脳で統合し知覚します。
特に嗅覚は、感情を司る扁桃体に直接影響し、
記憶と強く結びつきます。
五感を連動させる学習法を意識しましょう。
原則⑫ 視覚は最大の情報入力源
五感の中で、視覚は最も多くの情報を処理します。
図・イラスト・マインドマップなどが有効なのは、
脳の処理特性に合っているからです。
その他:脳は一生学び続けられる
赤ん坊が試行錯誤を繰り返すように、
大人の脳にも柔軟性があります。
ミラーニューロンの働きにより、
優れた人の近くにいるだけでも影響を受けます。
年齢を言い訳にせず、
脳は一生進化し続けるものだと理解しましょう。
まとめ|脳の性質を味方につける
脳を活性化させるには、
無理に頑張る必要はありません。
脳の性質を理解し、
正しい刺激を与えることで、学習効率は自然に高まります。
ぜひ、これら12の原則を日々の勉強に取り入れてみてください。