

私たちは「自分の意志で考えている」と思っていますが、
実はその前段階で、無意識が情報を選別しています。
その中枢となるのが、
脳幹に存在する網様体賦活系(RAS)です。
網様体賦活系とは、
脳幹にある「網様体」から脳全体へ影響を及ぼす仕組みを指します。
主な役割としては、
が知られていますが、
それだけにとどまりません。
高度な思考を担う前頭前野にも影響を与えるため、
理性的な判断や思考そのものが、
無意識レベルで制御されていることになります。
網様体賦活系は、
だけでなく、
「理性的に考えている」と思っている行動にも関与します。
記憶を司る海馬や、
情報処理に関わる側頭葉などにも影響を及ぼすため、
学習全体に深く関わる仕組みと言えます。
網様体賦活系の説明で、
よく使われる分かりやすい例があります。
これらは、
「見えていなかった」のではなく、
「認識していなかった」だけなのです。
視界には入っていても、
無意識が重要でないと判断した情報は、
ほとんど処理されません。
原始時代、人間は一瞬の判断ミスが命取りでした。
そのため、
を瞬時に見分ける必要がありました。
安全か危険かを即断するため、
認識の焦点を絞る機能として、
網様体賦活系は非常に有効だったのです。
新分野では、
過去の経験や知識を土台に理解しようとします。
そのため知識が少ない初期段階では、
と感じやすくなります。
これは能力の問題ではなく、
認識のフィルターがまだ育っていないだけです。
だからこそ、
という学習の基本セオリーが重要になります。
知識がある分野では理解は早い反面、
解釈が自分流に固定されやすいという問題が起こります。
資格試験のように模範解答がある場合は問題ありませんが、
ビジネススキルや発想力を高める学習では不利になります。
これは専門家が陥りやすい典型的な罠です。
興味のある目標を設定すると、
達成に必要な情報が自然と目に入るようになります。
勉強前に、
をノートに書き出してから始めましょう。
この言葉を、
声に出したり紙に書いたりして、
日常的に意識してください。
「もう知っている」と無意識が判断すると、
重要度が下がり、興味が薄れます。
結果として、
重要な情報をスルーしてしまいます。
学んだ先にどんなメリットがあるかを、
紙に書き出してください。
このとき、
考えるのがポイントです。
そうすることで、
味気ない理論や難解な用語も、
興味を持って学べるようになります。
網様体賦活系は、
意識で直接コントロールすることはできません。
しかし、
を工夫すれば、
間接的に最大限活用できます。
自分なりの使い方を試しながら、
学習効率を高めていきましょう。