速読の壁「頭の中の音読」|消すより“使い分ける”のが正解

速読の壁「頭の中の音読」|消すより“使い分ける”のが正解

速読の壁になりやすいサブボーカリゼーション(頭の中の音読)を、無理に消さずに“用途別”に使い分ける方法を解説。理解を落としにくい練習メニューと、戻り読みが増える原因の直し方も紹介。

速読の壁「頭の中の音読」|消すより“使い分ける”のが正解

速く読みたいのに、頭の中でつい音読してしまって、スピードが上がらない…。
あるあるです。

ただ、ここで「音読を消すぞ!」と力むほど、読みが不安定になることもあります。
実は、サブボーカリゼーション(頭の中の音読)は理解に関係する面もあるので、
消すより、使い分けるほうが安全で現実的です。

頭の中の音読は“悪”なの?

結論から言うと、悪ではないです。
文章の種類や難しさによっては、頭の中の音読(あるいはそれに近い処理)が理解や記憶を支えている可能性があります。

たとえば、読みながら声に出す作業(同時発話)を入れると、内容理解が落ちるという報告もあります。
つまり、内部の音声処理には意味がある場面がある、という見方もできます。

3モード使い分け(速さと理解を両立)

モードA:理解モード(音読あり)

難しい文章、論理が大事な所、初見の概念。
ここは無理に速くせず、音読が出てもOKにします。

モードB:要点モード(音読を薄く)

目的は「意味をつかむ」。
1文ずつ声で追うより、句読点ごとに意味の塊で読む感じに寄せます。

モードC:探索モード(音読なし寄り)

目的は「探す」「当たりをつける」。
見出し・太字・結論を拾う。音読を消すより、読む量を絞る方が速いです。

目的 おすすめモード
理解を深めたい モードA
要点だけ押さえたい モードB
情報を探したい モードC

速読がうまい人って、いつも速いわけじゃなくて、読む目的で速度を変えるのが上手いです。
だから「音読を消す」より先に、モードを分ける方がラクです。

練習メニュー(毎日5分)

  1. 30秒:見出しだけ読んで、結論を予想する(探索)
  2. 2分:本文を要点モードで読む(句読点で意味の塊)
  3. 2分:いちばん難しい段落だけ理解モードで読む(音読OK)
  4. 30秒:最後に1行で要約する

これをやると「速さ」と「理解」がケンカしにくいです。
音読を無理に消すより、読む場所を切り替えるほうが、読み疲れも減りやすいです。

失敗しやすい所:理解が落ちる/戻り読みが増える

起きやすいこと 直し方
速くしたら内容が入らない 難所だけ理解モードに戻す(速さを固定しない)
戻り読みが増えて遅くなる 先に見出しで地図を作る→段落の結論だけ拾う→必要な所だけ読む

戻り読みは“悪い癖”というより、理解の補助として出ることもあります。
なので、戻り読みをゼロにするより、減らしたい所だけ減らすのが現実的です。

質問と回答

Q:音読が多いのはダメですか?

A:ダメではないです。大事なのは「目的の文章で必要な理解ができているか」です。速さが必要な場面だけ、要点モードや探索モードを増やすのがコツです。

速読は「全部を速く読む」じゃなくて、「目的に合わせて読む」技術です。
音読を消すより、読むモードを切り替えるほうが、結果が安定しやすいです☺